ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調(2010.6.6)
指揮:小山洋治 (ベートーヴェン交響曲連続演奏Ⅰより)


 ベートーヴェン交響曲 連続演奏(2010~2021)
 
 バロックから現代までの弦楽合奏の曲を中心に取り組み、繊細な合奏力による弦楽合奏の
真髄を求めて弛まぬ努力を続け、いつの間にか40年の歳月が流れた。 
 その間、適宜管楽器の協奏曲、ウイーン古典派やシューベルトの交響曲に挑戦してきた。
 合奏力の向上と共に気心の知れた実力ある管楽器奏者が多く定着してきている。クラシック
音楽の最高峰ベートーヴェンの交響曲連続演奏の機は熟した。
 ベートーヴェンの交響曲の演奏は今大きな変化のうねりの最中にある。
 音楽学の発達により楽譜の変更や様々な説が現れた。また、古楽器演奏が興隆し、奏法の
多様性、テンポの高速化、金管楽器・ティンパニの強い存在感等、無視できない情報が大量
にある。中には反論したくなる説も散見する。
 フルトヴェングラー、ワルターの深い演奏に包まれ、カラヤン、ベームに憧れて育った私にと
って、今時代の最先端を走る演奏は面白く刺激的で興味はあるけれど、どこかに無理を感じ
ると共に研究発表的に聞こえてしまう。、
 私は諸々の研究成果は採り入れながらも、ベートーヴェン自身の言葉「心より心に通わんこ
とを」 ”Von Herzen Mőge es wieder zu Herzen gehen” に忠実でありたい。
 2010年以降、2年に1度の間隔で演奏する。
 
                                           常任指揮者 小山 洋治
  

戻る